活動報告
2025年9月1日
活動報告令和7年度第3回研修会
テーマ:「歯科衛生士が育てる小児歯科医 小児・障害児の特徴と子どもを守るための基本事項」講師:奥羽大学 歯学部 成長発育歯学講座 小児歯科学分野 教授 島村和宏先生
日時:令和7年8月31日(日)午前10:00〜15:00
開催形式:集合型
会場:福島県男女共生センター4階研修室 第3研修室
参加者:34名
今回は、奥羽大学歯学部 小児歯科学分野 教授の島村和宏先生を講師にお迎えし、ご講演いただいた。
現状、重度齲蝕や多数歯齲蝕の子どもが来院することがあり、齲蝕の早期発見と重症化予防には適切な診査が必要である。また、口腔機能発達不全が疑われる子どももおり、健全な発育を促す管理指導が歯科に求められている。
研修では、歯科衛生士として子どもの発育発達について正しい知識を持ち、時には歯科医師を導くことも必要であると教えていただいた。歯のわずかな変色を見逃さず、齲蝕か石灰化不全か考えること、怪しい時はフロスを通したりX線検査をしたりして確認することが大事だと学んだ。
4時間にわたる研修会だったが、小児や障害児に限らず様々な年代、ケースに応用できる話を聞くことができ、話題が尽きることがなかった。また、歯科健診後に歯科医院に来院してもらうことが重要で、精査と指導をすることで齲蝕の早期発見や重症化予防につながることが分かった。
歯科衛生士として診療の介補だけに留まらず、口腔内や全身疾患で気になることがあれば歯科医師に声をかけてみることが極めて重要なことだと再認識した学びの多い研修会であった。