活動報告

2025年2月14日

活動報告令和6年度第5回研修会

テ ー マ : 「口腔がんの現状と口腔がんに対する放射線治療について」

講 師 : 南東北がん陽子線治療センター
総合南東北病院 放射線治療科 医長 高山 香名子 先生

日 時 : 令和7年2月9日(日)10:00〜12:00
開催形式: ZOOM を使用したオンラインセミナー、または会場で ZOOM 映像を視聴する

会 場 : 福島県男女共生センター 4階 第3研修室

参加者 :  ZOOM参加 31名 会場参加 7名 計38名


 今回は南東北がん陽子線治療センター/総合南東北病院 放射線治療科 医長の高山香名子先生を講師にお迎えし、ご講演いただいた。
 近年、人口の高齢化に伴いがん患者が増加している。検診の推進により早期がんで発見される頻度は高まっているが、進行がんも多い。進行口腔がんの標準治療は手術とされるが、近年は薬物療法や放射線治療を併用した集学的治療が主体となっている。
 研修では口腔がんの現状と、従来のX線治療の他に粒子線治療やBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)も一部保険適応となり、身近な治療となりつつある放射線治療の実際について学ぶことができた。口腔がんは希少がんとも言われ、割合が少ないがんではあるが米国に比べ死亡率が高く、治療によって粘膜炎や味覚障害などが発症する恐れがある。
 実際に放射線治療を行う施設・設備の写真を交えて症例を提示していただいて、治療の様子や経過がイメージしやすかった。放射線治療が始まる前から歯科介入することで、有害事象の予防につながることが分かった。
 歯科衛生士として、放射線治療前後を含め、口腔ケアを継続して行い、予後不良因子を取り除くことが極めて重要なことだと再認識した学びの多い研修会であった。



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