活動報告

2025年6月1日

活動報告令和7年度第1回研修会

テーマ:「唾液の力を知り、活かし、健康を守るーその最前線へようこそ!」

講師:神奈川歯科大学副学長、神奈川歯科大学病理・組織形態学講座 環境病理学分野/分子口腔組織発生学分野主任教授 槻木恵一先生

日時:令和7年6月1日(日)10:00〜12:00

開催形式:zoom使用のオンライン参加または会場でzoom映像の視聴

会場:福島県男女共生センター4階 第3研修室ホールA

参加者:zoom参加 25名 会場参加 14名 計39名


 今回は、唾液研究のエキスパートでいらっしゃる、神奈川歯科大学副学長/環境病理学分野主任教授の槻木恵一先生を講師にお迎えし、ご講演いただいた。
 本来唾液の役割は乾燥からの防御であったが、数億年の進化を経てう蝕や歯周病の予防、感染防御、味覚の発現、自浄作用など、多様な役割を持つようになった。今や唾液は、口腔の健康を守り、ひいては全身の健康を支える「命のしずく」と言えるだろう。
 研修では、唾液の役割と全身への影響について教えていただいた。唾液は口腔の健康に必須の生体因子であり、QOLにおいても重要であると図解していただき、その関係性を理解することができた。また、唾液は各歯面で量が異なるため、部位によってフッ化物の停滞の程度やう蝕のリスクを考慮して予防しなければならないということが分かった。
 唾液が減少している患者や口腔乾燥している患者への対症療法として、唾液腺マッサージやシュガーレスガムの咀嚼などが有効であると示していただいた。歯科衛生士として、う蝕や歯周病予防だけでなく全身の健康にも着目し、唾液を活かすことが極めて重要なことだと再認識した学びの多い研修会であった。



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