活動報告
2024年12月25日
活動報告令和6年度第4回研修会
テ ー マ : 「食べることについて」講 師 : 一般社団法人 ふくしまをリハビリで元気にする会 理事長 岡本 宏二 先生
日 時 : 令和6年12月15日(日) 10:00〜15:00
開催形式 : 集合型
会 場 : 福島県男女共生センター 4階 第2研修室
参加者:30名
今回は、高齢者施設をはじめ多方面でご活躍されている、作業療法士の岡本宏二先生を講師にお迎えし、口腔機能低下症についてご講演いただいた。
認知〜取り込み〜咀嚼〜食塊形成・搬送〜嚥下反射〜食道という、いわゆる食べるための直接の機能に加え、食性の違い、食べる姿勢、逆流性食道炎に関することなど様々な視点から「食べること」について学んだ。
研修では、小児や高齢者、障がいがある方など実際の症例を交えながら美味しく食べるために関連することをたくさん教えていただいた。嚥下できるかどうかは日常生活の姿勢や声の出し方、空咳などが判断材料になることが分かった。
今回は演習もあり、実際にお茶や炭酸飲料にとろみをつけて飲んだり、お菓子やゼリーを食べて食塊形成の違いを比べたりした。炭酸飲料にとろみをつけたことはなかったが、お茶よりも味がしっかり残っていて炭酸の刺激もいい喉越しにつながっていた。
美味しく食べるためには口腔内を綺麗にすることに加えて、食べやすい姿勢を作ることや精神的に満たされることも必要だと分かった。歯科衛生士として、食べるとき以外もよく患者さんを観察して一人一人に合った評価をすることが極めて重要なことだと再認識した学びの多い研修会であった。