活動報告

2024年9月30日

活動報告令和6年度第3回研修会

テ ー マ : 「なぜ今、歯科衛生士に摂食嚥下リハビリテーションが求められるのか!?
~明日からの臨床ですぐ使える知識と(簡易的な)アプローチ~」

講 師 : 朝日大学歯学部 摂食嚥下リハビリテーション学分野 教授 谷口 裕重 先生

日 時 : 令和6年9月29日(日) 10:00〜12:00

開催 形式 : : ZOOM を使用したオンラインセミナー、または会場で ZOOM 映像を視聴する
会 場 : 福島県男女共生センター 第 5研修室

参加者:ZOOM参加 53名 会場参加9名 計62名


 今回は、摂食嚥下リハビリテーションのスペシャリストでいらっしゃる、朝日大学歯学部の谷口裕重先生を講師にお迎えし、ご講演いただいた。

 従来、摂食嚥下障害には必ず原因となる疾患が存在する、もしくは薬剤に起因すると考えられていた。しかし近年、摂食嚥下障害の病態はより複雑化しており、その対応は多様な知識が要求されている。
 研修では、サルコペニアに起因した摂食嚥下障害の割合が多いことを教えていただいた。サルコペニアにより口腔機能が低下し、摂食嚥下障害を引き起こすことがある。つまり、摂食嚥下障害の始まりは口腔内に限らず、全身的な疾患や栄養状態にも目を向ける必要があることを学んだ。
 多くの症例を提示していただき、VEやVFを確認しながら学ぶことができた。口腔や全身の原因の他に意欲や食欲によってリハビリが進まない患者もいることを知った。重度の摂食嚥下障害の方でも好きな食べ物なら誤嚥しないという話を聞いて、食べたいという意思が与える影響は大きいと感じた。
 歯科衛生士として、多職種連携して全身的にアプローチする事、患者の話を聞いて多方面からサポートする事が極めて重要なことだと再認識した学びの多い研修会であった。



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