活動報告
2024年2月25日
活動報告令和5年度第4回研修会
テ ー マ : 「周術期等口腔機能管理における歯科衛生士の役割とは」
講 師 : 東邦大学医療センター大森病院 がんセンター
がん口腔機能管理部 主任歯科衛生士 久保田 玲子 先生
講 師 : 東邦大学医療センター大森病院 がんセンター
がん口腔機能管理部 主任歯科衛生士 久保田 玲子 先生
日 時 : 令和6年2月 25日 (日 ) 午前 10時 00分~12時 00分
開 催 形 式: ZOOM を使用したオンラインセミナー、または会場で ZOOM 映像を視聴する
会 場 : 福島県男女共生センター 4階 第 2研修室
今回は、周術期等口腔機能管理分野のスペシャリストでいらっしゃる、東邦大学医療センター大森病院がんセンターの久保田玲子先生を講師にお迎えし、ご講演いただいた。
周術期等口腔機能管理は「がん対策基本法」に基づき打ち出された方案で、がん治療などを実施する医師との連携のもと患者の入院前から退院後を含めて歯科が一連の包括的な口腔機能管理を行うものとして2012年4月の診療報酬改定により保険適用となった。研修では、他職種では代わりに行うことができない歯科衛生士だからこそ行える周術期等口腔機能管理について学んだ。がんの進行に伴う症状や治療による副作用に対しての予防策、症状を軽減させるための治療として、口腔ケアが必要だと分かった。
また、術前から口腔ケアを行うことで術中の歯牙脱臼や人工呼吸器関連肺炎を防ぐことができる。歯性感染症は歯周病や智歯周囲炎、根尖性歯周炎などが原因で引き起こされ、命を落とすこともあると分かった。
歯科衛生士として、病院以外のかかりつけ歯科としてケアをすることが必要だと分かった。数ヶ月から年単位で口腔ケアやブラッシング指導を行うことが極めて重要なことだと再認識した学びの多い研修会であった。